何度夜に抱かれて 何度温度求めても
私、忘れられないまま 体、満たされないまま
暗い灯かりの部屋に 残る微かな臭い
心上げる悲鳴を わざと気づかぬ振りで
ほかの人 抱かれる
何度夜を迎えて 何度朝に泣いて
違う人に抱かれて 心に傷が増えていく
ひとり帰る部屋に 映る見えないあなた
心上げる悲鳴に きっと堪えきれない
涙 零れおちる
何度夜を迎えて 何度朝になっても
寒いベッド横たわり 消えぬ傷を拭うだけ
傷を埋めるように 違う誰かの接吻(くちづけ)を
何度この躯に 受けたら
明日は微笑えるのでしょう
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