小さなこの部屋と
世界を繋ぐ窓を
大嫌いな雨が打つ
神様に棄てられた人

遠い昔の夢を抱きしめた物語
絵本の中で生きれたら
幸せになれるの?

暗い暗い視界の先で
ひとつひとつ変わる風景
何も怖くなんてないでしょう?
開く世界ほら、こんにちは


大きな憧れと
願い事をなぞって
星の欠片集めたら
「大好き」だけの物語

魔法の火を灯して迷い込む森の中
出会いは忘れたはずの
ときめきをくれるの

甘い甘い言葉の海と
巡る巡る素敵な夜空
何も怖くなんてないから
明日を待って、おやすみなさい


夢の中の不思議の人
導かれるまま進んで
「現実世界」(むこうがわ)の宝物を
捨てでも望んでしまうほどに

美しいこの場所で
消える消える愛を見送る
悲しい声を聴いた気がした
閉じる世界ほら、さようなら

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

Moony Fairy Story

望んでいた美しい世界で
懐かしい声を聞いた気がした


ほのぼのマスター様の歌詞募集曲(http://piapro.jp/t/VimZ)に書かせていただきました。

以前に別の歌詞で描いた世界観によく似ていてとても惹かれました。
ハッピーエンドでもバッドエンドでもない、どこか寂しげな終わりを目指しました。


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3/30追記
作品に関する補足
1サビ2サビの「何も怖くなんてない」について
少女は病によって普段から死を意識して生きています。
それ故に絵本の世界へ入っていく彼女は、その先に何があろうと怖いとは思わない。
そこには生きることへ対する一種の諦観があります。
また、絵本の中の少女はもはや死を意識することはなく、明日の命を保証されているのです。
眠りについてもまた必ず次の朝を迎えることができる少女は、穏やかな気持ちで眠りにつきます。

ラストの「消える消える愛を見送る 悲しい声を聴いた気がした」について
これは少女とその両親の二つの視点を含めたフレーズです。
愛する娘を失った両親の悲しみの声、そして少女自身、愛し愛されたものを失うことへの、聞こえるはずのない嘆きを意味します。
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前のバージョンにひらがながあります。
参考にしてください。

修正、質問等ございましたらメッセージへどうぞ。

閲覧数:526

投稿日:2014/03/30 18:01:32

文字数:348文字

カテゴリ:歌詞

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