真夜中の公園にぼくは独り足を踏み入れたんだ
誰もいない 冷たい といれに入った
鼻をつく悪臭が僕を慰めてる
ゴミや埃と同じ価値なんだよと
なじられて貶されて足蹴にされて 
といれに閉じ込められていた学生時代
僕の居場所 そんなものが日常生活にあるはずはない
だからぼくはいつも邪魔者がいなくなるこの時間に
誰よりもどこよりも大切なこの場所に縋り付いて……
割れたタイルや剥き出しの照明たちや
時たま入ってくる小さな虫たち
口のまわりに付いた腐葉土よりもリアルな茶色
全てがこのぼくの友達なんです掛け替えが無い
人はこんな僕を異常者だと小馬鹿にし
紙くず生ゴミ死体 所構わず時も構わず
投げつけるよ
だけども冷静なれば正しいのは僕なんだと
僕は変わったんじゃない 変わらされた
悪い事は何一つもしちゃいないから
胸は張れる 僕は正しい
そんな事ばかりを考えながら自分見つめ
汚い鏡の前で 裸になり にらめっこさ
隣のといれじゃなにか 執拗なくらい物音がしてる
きっとどっかの誰かが 所構わず 絡んでるんだ
一つのといれの方じゃ獣に戻り演奏会
もういっこのといれのほうじゃたった独り裸でいる
二つを見比べて人はどっちの方を罵るのかな
そんなこと考えながら僕は僕と見つめ合った

いずれまた夜が明ける まだ薄暗くて静かで綺麗
ぼくは家に帰るよ 独り、たった独りで
やがて温もりの中僕も静かに眠りにつく

眠りにつく
眠りにつく
眠りにつく……

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

といれ

閲覧数:71

投稿日:2011/02/06 18:51:27

文字数:618文字

カテゴリ:歌詞

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