次の日私は学校を休んだ。
……。
好きになった私が馬鹿だったんだろうか
それともカイトの気持ちはウソだったのか
今になってはもうどうでもいい。
私は……。

死にたい。

そうだ。
死んでしまえば
この苦しみから解き放たれる……。

私の体は勝手にカッターを握っていた。
手がプルプル震えている。
心で決心しても
体が拒絶する。

本当に私はダメだ。
自分で死ぬ事さえ出来ない。
弱虫だ。
涙が出る。

プルルッ…
突然、携帯が鳴った。
誰だろう?
私は携帯を手に取った。

「もしもし。」
「俺だ。」

声の主はカイトだった。

「何?」

カイトの質問は簡単だった。

「何で学校休んだんだ?」

その質問を聞いた瞬間
私の体の何かが崩れ落ちた。
まだ、自分のした事が私にとって
どの位きつく、つらい事だったのか分かっていないなんて。

「やっぱり、貴方はなにも分かってないのね…。」
「はっ?何言ってんだ?」
「私、生きる事に疲れた…。」
「ちょっ、何言ってんだよ?」
「だから…、私死にたい。」

と言って私の方から電話を切った。
何で、人は他人を傷つけてしまうのだろうか?
私は机の上にある白紙の紙を手にとって
書いた

『カイトへ
私は貴方の事が好きだったよ。
私は恋愛なんてした事ないし、全然どうすればわかんなかった。
でも、一つだけ分かっていた事は
貴方の事をこんなにも愛おしく思うこの気持ち。
貴方に告白されてから
いつも貴方に会うたびに本当は
すごくドキドキしてたんだよ?
ずっと待ってたんだよ?
でも貴方は告白してからは待つばかり……。
もっと話しかけて欲しかった
もっと二人で色々な所に出掛けたかった
もっと…
貴方と共に時間を過ごしたかった。

これ以上書くと辛くて泣きそうになるから
終わります。
Good-bye until a day to be able to meet again.』

手紙を書き終えて私は
手紙を持って外へ出た。
向かう先は……
学校の屋上だ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【9話-死-】恋

今回は苦しい感じになりました…。

閲覧数:142

投稿日:2008/11/19 00:20:23

文字数:850文字

カテゴリ:小説

オススメ作品

クリップボードにコピーしました