記憶が1日もたない少年のお話。
これは、奇跡の物語。

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星が眠る頃に目を閉じた少年は
鶏鳴響く朝になると
全てのことを忘れてしまう

これはとても珍しい病気だと
周りの人は哀れに思い
同時に忘れられるのを忌み嫌い
少年に近付かなくなった

僕は誰?と
恐怖に怯える生活が続き
心を閉ざした少年に
差し伸べられた小さな手

「君が何度忘れても
私が何度も教えてあげる
掻き消された記憶の白紙に
また新しい絵を描くの」
優しく微笑む少女
重なる手の平
新しい物語が始まる


暗闇の生活に小さな光が宿った
少女は真っ直ぐ少年を見て
忘れた全てのことを教えた

これはとても珍しい喜劇だと
周りの人は驚き呆れ
「どうせ無駄だ」と少女を嘲笑う
それでも彼女は止めなかった

ただ優しく温かく
少年を包み込んだ

君は誰?
朝に訪れる残酷な始まり
「初めまして」を繰り返す日々
神様はなんて残酷なんだと嘆いた夜に

「これはね、奇跡の物語
人には必ず与えられた使命があるの
君は私を、私は君を守るためにいるの」
諦めない少女
しかし時は残酷に
始まった記憶を消し去っていく


ある朝目が覚める
また少女が笑う
「おはよう」と囁く
「大丈夫だよ」と笑う
周りの大人が蔑む声と
か細く僕を守ろうとする姿


知らぬ間に涙目になって
存在は知らない
誰かも分からない
でもこれだけは忘れなかった
僕だけを見て
僕のために笑って
僕のために泣いてくれた人


「おはよう、」

「これはね、奇跡の物語」
少年の目に光が灯る
少女の目から雫が落ちる

信じれば望みさえすれば
小さな奇跡が起こるんだと

掻き消された記憶の白紙に
描き足された消せない記憶
優しく微笑む少女
重なる手の平
ずっと言いたかった
君の名前を呼びたかった

「       」

新しい物語が、今


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

「       」

記憶が1日もたない少年のお話。
これは、奇跡の物語。

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投稿日:2012/12/20 23:58:08

文字数:813文字

カテゴリ:歌詞

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