[S]
三秒前のテレビで流れてた最悪の予報
ラジオの音源抜いた時にはもう土砂降りだわ、嗚呼!

[A]
テンション引き下げてく重力と
いつか見た夢をのせ傘回し
窓ガラスを割って歩いていた
粗悪品レッテルが懐かしい

しけったパンくわえた道化師(ぴえろ)には
水たまりの泥水が似合う?
悔し泣きなんてみっともないわ
奥歯でかみしめた血と小麦

[B]
言葉(ないふ)が突き刺さる
青い地球(こころ)に
雨雲ごと切り裂いて
「サヨナラ」

[S]
三秒後(さんびょうあと)のラジオで流れだす最悪の事実
至高のひと時一瞬で終わりぬるい風が吹く
素足のままで飛び出した道路は冷たい雨降る
土砂降りなんていつ以来かしらね
最悪だわ、嗚呼!


[2A]
ロクに音楽も聞いてなかった
ショート寸前の配線思考
無いものねだりの人間心理
飽きたら捨てるのが日常よね

髪の毛切り落とした道化師(ぴえろ)には
真っ黒なお洋服が似合う
自転車とぶつかって怒鳴られた
奥歯でかみしめた砂の味

[2B]
言葉(ないふ)が突き刺さる
真っ黒な地球(こころ)に
疫病神が言う「別れた?」
何てこと!?
雨水 涙みたいに頬伝う
腹黒いなんかじゃ済まない
「サイアク」

[2S]
全国放送ニュースで流れる最悪の告知
とうの昔に傘は吹き飛ばされずぶ濡れよ、まったく
土足のまま上がりこんだ住まいはもぬけの殻でした?
土砂降りなんてところじゃないわよ
最悪だわ、嗚呼!


[C]
「アホらし」
雨水カブって泣いていたような自分が笑える
足の裏に刺さったとげが痛い
心(しん)は痛くない
40インチの大画面モニター常に砂嵐
涙か雨だかわからない
もう泣いてないけどね?
「消えて!」


[3S]
明日は来るけどチャイムはならない 落雷に注意
夕日を背にカラスが阿呆(あほう)だなと馬鹿にしてる中
ブラウン管のテレビで流れだした最高の予報
言い忘れてたけどどうやら
本日、雨のち晴天。