「昔は良かった」と 彼女は言った
今の時代より 不便な時代なのに
速くて 速くて 置いていかれそうだ
「タイム・イズ・マネー」 そう言われて
僕はガラクタだと悟る
手のひらそえて 抱きしめて
両手いっぱいの愛が欲しいの
自分じゃできないから
例えば 隣の君に
ナナメっちゃった心に ちょっとしたエネルギーを
現実はいつも大変で 乗り越えていかなくちゃ、って
「希望の書」とやらは 焼けてしまったから
曖昧な境界で 曖昧に歩く 不安定
時の流れは ゆるやかに 奪ってゆく
大切なものばかり 持ってゆく
相変わらず 僕は追いつけない
そのうち追いつく気も失くし
「僕は僕さ」 エゴイズムとマイペース
なんとなく永遠だと思っていた
生ぬるい夢を見ていた
幼きドリーマーよ
握ったまま 縋り続けた
ぐらぐらする 手すりも無い 杖も無い
幸せな時代なはずなのに ちぐはぐワールド
「希望の書」とやらが 焼けてしまってからは
自分で それを書かなければ
つるっとした ゆで卵のよう
不安のような 焦りのような
ぬめり気が酷い
歩むたびにこけてさ
コンクリートに虐められる
味気が無い 温度が無い
ぼろぼろの視界で 君はもういない
書きかけの「希望の書」 次のステージへ
エゴイズムとマイペース 役立たず
結局 出る杭は打たれた
カメレオンになることを学ぶ
次のステージへ
傷ついたまま
次のステージへ
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