Fraility

「全てを閉ざせば、楽になれるか」と
少年は泣きながら空を見た
叫んだ声さえ 吸い込まれるような
深すぎる孤独の中で

壊れた欠片 重ねてみても
つのる虚しさ 消せはしないなら

祈るように 紡ぐように
想い繋いでくんだ
答えの無い日々の中に
埋もれぬように
終わりの無い闇の中で
噛み殺した弱さに
刻み付けた 遠い日の記憶

ペシミスティックな言葉を並べて
感傷に浸かる空っぽの暮らし
変われない自分 変わらない明日に
何を期待していたのか


失くした欠片 集めてみても
心の隙間 埋められないなら

もがきながら 揺らぎながら
想い乗せてゆくんだ
信じること恐れぬように
前を向いて
閉じかけてた物語の
始まりは そう この手で
開いてゆく まだ終わりじゃない

挫けそうで 壊れそうで
手を伸ばした刃に
溢れ出した想いが ほら
零れ落ちて
泣き腫らした その瞳に
映る景色はきっと
どこまでも 澄み渡っていた

祈るように 紡ぐように
繋ぐ想いの果てに
見つけ出した 唯一つの
僕という証
終わりの無い 闇を放つ
鍵はその手の中に
閉ざしていた 心開いてく