未発達なすっぱい果実はボクにはつらすぎて、
ただ遠くから見つめていた。
胸がチクチクチクチク痛もうとも、
ボクは君を見ているだけで幸せだったんだ。
誰も触れない果実はボク以外の手を取った。
手と手を重ねるのをボクはただ見ていた。
ああ君がそれで幸せなら、ボクはそれでいいよ。
胸がジクジクジクジク疼くのをじっと耐えた。
気づけばほら、君は熟して甘い果実になっていた。
ボクの傷口はいつの間にか腐っていた。
痛くなんかない、君に与えられる苦しみは
ああ、ボクを甘く痺れさせる。
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