道端に咲いた小さな花に
心を寄せられるのは
美しさの本当を知っているから

風に揺れる花弁の色は
光に疲れた眼に
さりげない優しさをそっと分けてくれる

奪う強さに憧れた過去は
奪った虚しさに敗れて答えを失った

嗚呼、小さな花よ
教えてほしい
あなたのように生きるには

ただ、限られた命
花を咲かせたい
小さな花でいいから

樹の幹に咲いた可憐な花が
誇らしげに見えるのは
同じ花はないことを知っているから

木漏れ日浴びて煌めく色の
命は長くなくとも
与えられたこの今を凛と生きているよ

夢を絶たれて膝を付いて嘆き
後ろを振り向いてばかりで歩き出せないんだ

嗚呼、小さな花よ
勇気がほしい
あなたのような折れない心

ただ、誰も恨まずに
笑顔でありたい
自分を受け入れたい

人に疲れて 家を飛び出し
草原を駆け抜け
森を彷徨い 岩をよじ登る
そこで滑り落ちた

痛み、後悔、押し寄せる悲しみ
足元、そこに咲く微笑みに夕焼けの陽が差す

嗚呼、小さな花よ
もの言わぬ友よ
あなたのように生きていこう

ただ、嘘のない心
素直な自分を
曲げずに歩いていこう

嗚呼、小さな花よ
名もなき星くず
その欠片に宿る魂

ただ、生命を謳おう
それが未来への
祈りになるはずだから

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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【重音テト】小さな花【オリジナル】歌詞

『【重音テト】小さな花【オリジナル】』の歌詞

閲覧数:52

投稿日:2019/04/26 07:16:21

文字数:539文字

カテゴリ:歌詞

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