もしも今、机の上に白紙の
手紙があったらだれに書く?
どんなメッセージを贈る?

考えても、考えても
何にも思い浮かばない
ただ時間が過ぎていく
諦めて布団に入って
重い瞼を閉じた

ここはどこだろう?
真っ暗闇で見えないよ
手探りで進んでいく
私はきっと歩いている
そう思っていたその時

何かにぶつかってしまった
当たって転んでしまった
顔あげて振り向いたら
うずくまって顔隠して
泣いている女の子

辺りは暗闇だけど
その子だけはっきり見える
顔は長い髪と影で
よく見えないわからない
君は一体誰なんだ?

でも声はたぶんどこかで
聴いたような気がする
よくわからないけど
たぶんそんな気がする

ぶつかってしまったから
ごめんねと言ったら
小さな声で何度も何度も
私に怯えて震えていて
ごめんなさいと言ってきた

怖がられてるのになぜ
心はこんなに穏やかで
初めて会うはずなのに
何度も会っている気がする
私の手を女の子の手に重ねたら


ゆっくりと女の子は、顔を上げた


気が付いたらもう朝
辺り見渡す自分の部屋
あれは夢だったのかと
手を見て胸にあてて
私は思いついたんだ

もしも今、机の上に白紙の
手紙があったら書きつづる
少女の名前とメッセージ
贈ることはできないけれど
未来になれば君も同じことするよ



「意味のない行動なんて
ひとつもないんだよ
だから今絶望してても
諦めずに自信を持って
過去の自分へ、未来の私より。」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

Dear...

―ある日、先生から課題が出された。
「もしも、手紙を書くなら誰に贈るか」と―。


ほぼ私が体験した事です。
課題はあったけど、作文とか手紙ではなく
短歌で生徒の自由に書くものがありました。

最後のメッセージは、
短歌用に作ったものを長くして書いたものです。

閲覧数:80

投稿日:2012/11/29 23:49:12

文字数:624文字

カテゴリ:歌詞

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