「狂愛、果ての亡骸」
作詞・Hyena 作曲・Eros 

丸い月夜の蛮行 夢現か不詳
軽やかに過ぎて行く すらり鍵尾の黒猫

篝火に魅せられ いざ惑い迷い
通りゃんせ通りゃんせ
帰り道は何処へ

其の身に心に纏え罪 闇の華を数え摘み
【刹那散り逝く身よ】
二人の永久を切り裂いた 「此れで仕舞い」と笑った
音も無い侭に

絶えなく 降り注ぐ 戦火へと
駆ける 貴方 盛る炎 巻き上げて
愚瑠璃 目の前 鮮やかに 影が舞う

ゆらゆら 嗤う灯火(ひかり)
非情な 空蝉 嗚呼 共に燃やして

終末待たず奈落へ いっそ落ちてしまおう
愛さえ亡くしたなら 此処で眠りたい
叶うならば傍らに 亡骸を置かせて
手向けの華はいらない 相添えるなら


巡る世なら請い逢瀬 希望一縷手繰り寄せ
【縋る輪廻の糸】
二人の永久を切り裂いた 「此れで仕舞い」と笑った
果敢無く事切れ

壊れて 崩れ行く 其の躰
抱いて 孤独 埋める様に 抱き寄せて
愚瑠璃 目の前 霞み行く 影の痕

ゆらゆら 消える灯火(ひかり)
無情な 彼方へ 嗚呼 還り逝くなら

孕む狂気は愛情 留まりを覚えず
黒猫は 鍵尾振り 嬉々と微笑んだ
?いだ爪の一つでも 貴方の物ならば
拾い集めて誰にも 渡しはしない


聲も無き月下佇む
静寂(しじま)に吐息は 響かなくて
撫でる指に 応えは無く
一人置いて 先立つ貴方恨むなら 今・・・

終末待たず奈落へ いっそ落ちてしまおう
独りにはさせません 永久へもう一度
眠りに着く傍らに 亡骸を並べて
切れない鎖の様に 縛り続けたい


果てまでも 共に逝きましょう。
荊棘も 厭わずに
地獄でも 共に在りましょう。
清められた後には また来世


―――――
(平仮名ver)

まるいつきよのばんこう ゆめうつつかふしょう
かろやかにすぎてゆく すらりかぎおのくろねこ

かがりびにみせられ いざまどいまよい
とおりゃんせとおりゃんせ
かえりみちはいずこへ

そのみにこころにまどえつみ やみのはなをかぞえつみ
せつなちりゆくみよ
ふたりのとわをきりさいた これでしまいとわらった
おともないままに

たえなく ふりそそぐ せんかへと
かけるあなた さかるほのお まきあげて
ぐるり めのまえ あざやかに かげがまう

ゆらゆら わらうひかり
ひじょうな うつせみ ああ ともにもやして

しゅうまつまたずならくへ いっそおちてしまおう
あいさえなくしたなら ここでねむりたい
かなうならばかたわらに なきがらをおかせて
たむけのはなはいらない あいそえるなら


めぐるよならこいおうせ きぼういちるたぐりよせ
すがるりんねのいと
ふたりのとわをきりさいた これでしまいとわらった
はかなくこときれ

こわれて くずれゆく そのからだ
だいて こどく うめるように だきよせて
ぐるり めのまえ かすみゆく かげのあと

ゆらゆら きえるひかり
むじょうな かなたへ ああ かえりゆくなら

はらむきょうきはあいじょう とどまりをおぼえず
くろねこは かぎおふり ききとほほえんだ
はいだつめのひとつでも あなたのものならば
ひろいあつめてだれにも わたしはしない


こえもなきげっかたたずむ
しじまにといきは ひびかなくて
なでるゆびに こたえはなく
ひとりおいて さきだつあなたうらむなら いま

しゅうまつまたずならくへ いっそおちてしまおう
ひとりにはさせません とわへもういちど
ねむりにつくかたわらに なきがらをならべて
きれないくさりのように しばりつづけたい


はてまでも ともにゆきましょう
けいきょくも いとわずに
じごくでも ともにありましょう
きよめられたのちには またらいせ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【動画師募集!】狂愛、果ての亡骸【和風ロック女性VO予定】

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投稿日:2013/10/04 23:16:02

文字数:1,558文字

カテゴリ:歌詞

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