人の形をした抜け殻が息を吐くようにして
窓辺に消えていくのに僕は

気だるさに身を投げて溺れ
さよならをいつまでも告げずにいる

悪びれもせずに運命なんてものは
束の間に始まりと終わりを繰り返す

自分だって未だにどこか愛せやしない
そんなふうに嫌っていたのだろうか

その最中 仰ぎ続ける空の下で
終わりを見届けたであろう褪せた君

握ることができたその左手に
渡すはずだった掴めない鼓動を
そうやって今、僕のほうに向けるのが
とてもズルく思えてしょうがないんだよ
君だってきっと知ってただろ?

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空蝉

夏の抜け殻。

閲覧数:94

投稿日:2021/08/05 06:01:09

文字数:248文字

カテゴリ:歌詞

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