杭と灰坑
a
ぼろぼろに剥がれ落ちた壁のペンキが
元の色さえわからぬように汚れ果て
これは私だ 私の人生だ なんて
へたくそな感傷に浸ってみせた
b
杭を打ったその場から斜め25℃
亀裂が走って変な模様になっちゃった
あといくつ打てば壊れるのかな
もう感情なんて失ったはずなのに
なぜか不恰好に微笑んでいた
s
誰もいないような世界で私ひとり
荒れた世界灰色の雨が降っていた
歩いてはみせるけれど命令すんな
鮮やかな色でなくても私には綺麗だ
一色だけでも私の好きな世界なんだ
a
ぐずぐずと溢れ出した痛い思い出
元の景色がわからぬようにどしゃぶりで
いまの私は 私の人生は きっと
泥まみれで汚い感情ばっか
b
悔いを嘆きその場から斜め25℃
亀裂が大きな音を立てて崩れ始め
あと数秒だよと君は笑う
もう思いも全部失ったはずなのに
いつも通りにただ微笑んでいた
s
誰もいないような未来で私ひとり
荒れた世界灰色の雨は降り止まず
走ってはみせるけれど命令すんな
抗いたかった世界で君は綺麗だった
君だけ君だけの一色が彩る世界
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そうだ思い出の中の一色を私の色に変えて
歩き出そう走り出そう君を探すために
こんな世界に生まれて感情を知った私たちは
もう 心を知っている
s
誰もいないような世界で私ひとり
荒れた世界灰色の雨が降っていた
歩いてはみせるけれど命令すんな
鮮やかな色でなくても私には綺麗だ
一色だけでも私の好きな世界なんだ
君との私との一色が交わる世界
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