世界が作られ三千年
虚像と偽作の延命に
誰もが手を挙げ総力戦
書かれた歴史の反撃戦
大人も子供も狂想して
笑えや騒げや金色祭り
ダイヤで煌めく王座は
永遠に神を辱める

壁を建てて空見上げた
黒い雲が軋んだ
小指にはめた指輪をはずして
カラスに食べさせた
狂気に食われた鹿の
血まみれの角を
誰がそれをかわいそうと言えるのだ

隠れた吐息を暴き立てて
半透明の日を仰げば
八階にいたあの人は
昨日快感で死んだらしい
真中に命中したダートは
その後を考えずに
どこに行くか僕でさえ
分からなくて灰になるんだよ

体改めてあなた彼方
花束からただ慈悲だったふり
これは人類皆望んだユートピア
自分の手に手錠をかけた結末
塔を築け神にさえ届くくらいに
秘密に潜む裏切りを
風よどうか来ないで
バラを投げるおまえは
災いを被る
天性の異端者だと

七日の祈りの末に
崩れ落ちた疑心の塔

はぐれた羊が一匹
ほのかに香るマーマレード
指折り数えた幸せは
とうに海を隠してるらしい
汚れた勇士に作られた
魑魅魍魎の争いは
甘い命を奪い取る
「さよなら」と言いながら
羊の中声を上げる
このままじゃいられないと
過去から伝わった話は
今ここで点を残す
ハッピーエンドではないけれど
ここでお別れなら
また会えるその日まで
手の血はふいておきましょう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

狂気の塔

閲覧数:94

投稿日:2024/05/17 23:19:01

文字数:567文字

カテゴリ:歌詞

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