Retaliation
砂塵舞う大地を駆ける
太陽は今日も容赦なく
激しく叩きつける風
絶え間なく私を拒み続ける
里を追われたこの身でも
矜持を傷つけられはせず
泥と血を纏う誓いに
膝を折りながらでも生き延びろ
瞼を塞ぐ暗闇の中
己の心だけをきつく抱きしめ
全て焼き尽くされた呪いの果て
綺麗ごとでは生き残れはしない
泣き叫んだとしても
意味がないと知っているから
誰にも頼りはしない
無限の矢を放つ数え歌
灼熱に晒された肌
元の色跡形もなく
面影は遥か昔に
記憶を越えた虚空に置いてきた
瞳に宿る強い光が
羅針盤の針の先を照らし出す
半端な憐れみなど欲しくない
自分の道はこの手で切り開け
人の温もりを知らず
やがて待つことを諦めた
傷口を抉るだけの
偽りの優しさ引き裂いた
道端に捨てられた仔猫も
野生に還り強かに生きている
神は何も与えてもくれはせず
なら本能に従い進むだけ
割れた鏡の亀裂に
捨てたはずの自分が映る
幻想に惑わされず
破片削り描く紅い空
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