小舟の隅で指先を波間に浸して
どれだけの想いを受け止めたか
小さく尋ねては揺られている
潮風に笑われるかもしれない

サンゴ礁の営みもヒトデの夢も
クジラのまばたきも真珠の声も
この水に残ってるんでしょ?
少しだけ分けてほしいな

何も知らないまま過ごしてきた
優しさも微笑みも見ないふり
だから海の思い出をほんの少し
知ることができたなら私は


指先に絡まる流れる藻屑たち
どれだけの波を越えてきたの
微かに尋ねては揺らいでいる
舳先に笑われるかもしれない

イルカたちのイタズラも海藻の愚痴も
イワシの噂話も貝殻の模様も
この水が蓄えるんでしょ?
ちょっとだけ見せてほしいな

目を逸らしたまま生きてきた
温もりも触れ合いも知らんふり
だから海の安らぎをほんの少し
知ることが出来たなら私は


浮き輪の上でも怖かった頃を
波打ち際で騒いでた頃を
まだあなたは覚えているかな

ひとりでいても誰かといても
楽しくても辛くてもここで

雨の代わりにこぼす水は
少ししょっぱくて似てる
このまま海になりたいけど
きっと断られちゃうよね


何も知らないまま過ごしてきた
優しさも微笑みも見ないふり

目を逸らしたまま生きてきた
温もりも触れ合いも知らんふり
だから海の告白をほんの少し
聞くことが出来たなら私は

きっと小舟の上で私は

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

ウミニトウ

閲覧数:18

投稿日:2022/03/22 21:48:28

文字数:568文字

カテゴリ:歌詞

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