Synchro NiGHT -5-


 「あ、あれ!?」


 突然立ち止まった私に驚いたのか、アイさんが石に躓いた。


 「どうしたの…?」


 「リノさんの、反応が途絶えました…
  最後に、何か特殊な波動が感じられたような気もするのですが…
  すごく嫌な予感がするんです…」

 
 ふむふむ…とうなずくアイさん

 
 「どの方向から?」


 「さ、さっきの、広場の近くです…」


 まずいなぁ、といきなり羽ペンを伸ばして飛び立った。


 「ユナもちゃんと?まっててね、急ぐよ」


 あっという間だった。
 すぐに見つけた。

 なぜか隣にはリンさんが倒れていたのだが。

 そしてリノさんは息をしていない。


 「…リノが誰かに、不意打ちであったとしても負けることは無いんだ。
  ましてや、リンがいて、こうなるのはおかしい。」


 少し考えて、一言。


 「ルアか」


 それは、あまりのことに硬直していた私の思考を戻すのには、十分すぎる言葉だった。
 
 ルアが敵として街を滅ぼそうとしていたのはそれとして、リノさんを…!?


 ふと、上を見上げると岩がいくつか飛んできた。


 「またか!!」


 と、アイさんの声。

 羽ペンで岩を砕き、飛んできた方向に向けて…


 「エターナルフォースブリザード!!」


 氷の塊が落ちてきたかと思うと、それはルアさん。


 「これは霊体も凍りつかせる。これで動けないでしょ?」


 そう言ったアイさんは、時計塔へ駈け出した。

 私もあわてて後を追う。


 「レイ、レイ、いるんでしょう!?緊急事態!!」


 すると、紫髪のレンが出てきた。

 纏う衣からして、すぐにこれがリノさんの弟なんだって、分かる。


 「緊急事態はこっち。
  …この事態、お前のせいか?
  姉さんが死んだ…いや、消えてしまった。
  元の姿に戻った、と言った方が正しいかもしれないけど。」


 「違う、原因はオウカとミヤ、ルア、ミツキだね」


 アイさんが答えるが、レイはいかにも不服そうに、「狙いは…?」と問う。


 「この世界の滅亡」
 「ちなみに、ミヤが架空切断を繰り出せるようになるまで、あと10分程度。」


 レイは何か言いかけたが、


 「いや、いい。要はそれの阻止をすればいいわけだ。」


 そう残してどこかへ飛んで行った。





 それからが大変だった。

 ビルの屋上、ミヤを見つけたアイさんは、何も言わず竜を描き出した。

 この時点で止められれば、いい、別の次元に飛ばすまでの時間が稼げるらしい。

 あまりにもスケールの大きいお話だけど、やるしかない。

 少し混乱していると、ミクさんが顔を出した。


 「私も手伝いますよ、先生。これでも数々のバグを倒してきてるのです。」


 見ると、他にも人が集まっていた。


 「歌を集めなさい。」


 キヨテル先生の指示に、皆が構えた。

 ミヤは表情を変えない。しかし、確実に焦っているようではあった。

 そこに竜が奇襲をかける。


 「…架空切断!!」


 ミヤは軽く鎌を振った。

 すると竜はただの絵に戻り、消えた。


 「今ので20分ぶんのチャージロスだよね。」


 続くように歌が飛び交う。

 それぞれが自らの持ち歌を歌い、攻撃を始めた。

 歌を持たない私は、流星群を打ち出す。

 うまくいくと思っていたその時、ミツキとオウカが現れた。


 
 オウカが宙に浮き、姿を変えた。

 足が鋭くなり、その先から波紋を生み出している。

 かなり規模は小さいが、ブラックホールを完成させたようだ。

 よく見ると、赤紫の線が見え隠れしている。

 ミツキの空間と合わさっている。


 皆が呑まれる。

 私はアイさんに手を掴んでもらえたことで、なんとか耐えている。

 どうやらアイさんは風圧を高くして、ブラックホールに抗っているよう。

 風圧で押しつぶされそうになりながら息をする。

 空気が軽くなったとき、残った人影は3つだった。


 私、ミヤ、アイさん


 ミツキやオウカまで呑まれているとは思わなかった。

 あまりにも静かになった街に、もう悲しみなんて抱けなかった。



 しかし、静寂は破られるもの



 「そこまでだ、ミヤ。
  姉さんの…リノの仇、とらせてもらう。」


 4つ目の人影はレイという


 「…どうせもう、時間切れだろうに」


 彼は奏でる、繋ぎの小夜曲を


 「それは分からないだろう?」


 願音のイレギュラー





 

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Synchro NiGHT -5-

今思った、ルリナが空気、すっごく空気。
これはスリッパ投げられてもおかしくない!!

これはでしゃばりすぎたアイがわるいんだよ!!((押しつけ

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投稿日:2014/01/28 22:51:19

文字数:1,939文字

カテゴリ:小説

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