喫茶店に入ってからまっすぐにトイレへと向かう。
それから個室へと入って、さっそく俺は服をひとつひとつ脱いでいって…。一体俺は何をしているんだ?なんでトイレで全裸にならなきゃいけないんだ?っていうか、俺間違って男子トイレのほうに入っちゃったし。なんだか情けなくて涙が出そうになってくる。
『変身したかい?』
突然頭の中に声が響く。なるほど、これって通信機能だったのか。
『今服を脱ぎかけてるところ』
俺はブラウスのボタンを外してブラを外そうとした。その時、ふと思ったことがある。ここまで来てこれに気づくというのもアレなんだけども。
『あのさ』
『んぉ?』
『変身する時ってどうやって変身するの?変身!って叫ぶとか?』
『決められたセリフと共に胸の前で手の指で四角を作ってくるりと回すんだよ。ふひひひひひ』
『決められたセリフ?』
『えっと、今から言うね』
『…うん』
今まで外にいたのだろうか。デブは車を開けて中に入ったみたいだ。音質がちょっと変わったから解った。まさか言うのが恥ずかしいセリフだから車の中に入ったんじゃないだろうな?そんなセリフを俺に言わせるのか?
『私の心、アンロック!!』
『ん?』
『私の心、アンロック!!』
『いきなり叫ぶなよ、なんだよ…』
『えっと…これがセリフなんだけど…』
『え?マジで?』
『うん』
『おいおいおい…マジかよ。いい大人が…。っていうか心とかアンロックとか全然変身に関係ねーじゃん。よくそんな中2病患者も真っ青なセリフを考えつくな。お前そのセリフを両親の前で言えるのかよ。言えるのならまだ分かるけどさ。どうしてアニオタってそういう恥ずかしいことが普通にできちゃうんだ?ってか、それがアニオタの才能みたいなもんなのか。いらねー…そんな才能』
『はぁはぁ…』
『おーい』
『き、君の可愛い声に罵られるのもまた快感だよ…。でもそれセリフだからやらないと変身できないから』
『…クッソ…』

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

2 キミカ出動 3

http://d.hatena.ne.jp/ciima/ ひさしぶりに自分の過去の作品読んでたら面白いですね\(^o^)/

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閲覧数:33

投稿日:2011/08/22 23:10:35

文字数:813文字

カテゴリ:小説

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