雨音にしな垂れて 微睡みの花が散る
ひとり待つ公園で 目を閉じた傘もなく

みどりに光る季節を まとう君のやさしい声は
さよなら ほどけてゆく
誰にも言えず心は 桜の風の中


透明に色を乗せ 春はもう先をゆく
わけもなく知っていた 変わらないことだけを

僕らが見てた景色は 揺れる肩越しの蜃気楼
さよなら 咲き匂わず
ふたりはサナギのように 静かな夢の中


霞んでは宵に紛れて
ゆらゆら仄めいた空にとける

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ハルサナギ

makoto(ロカルツP)様への応募作品
https://piapro.jp/t/MLlh

春になったら自分で出てくるのがサナギってもんですが、いまだ殻に閉じこもって停滞しているよという詞です。
イントロからものすごく美しくて感傷的だったので、とにかく桜の花弁のようにやわく淡くをテーマにしました。

1番は主人公一人称視点で、傘だとか色々近い目線のワードのある詞ですが、2番の「ふたりはサナギのように」あたりから最後に向かうにつれ視点が遠くなっています。(桜視点というか、春視点というか)
なんかこう、僕がこういう気持ちで〜とかの心情を歌うよりも、客観的なフレーズが曲に似合いそうだと思った次第です。

最後にちょっとそれまでと違うメロディが入ることが、あなたたちが想いに浸ろうがこっちは命の短い春なんですよ、諸行無常ですよ、という感じがしたので情景描写のみにしました。

2番の「透明」はまだ何も分からない未来というニュアンスです
「咲き匂う」は美しく咲くという意味の言葉です

改変はいくらでもさせて頂きますし、ロカルツPさんが修正するのでも勿論OKです。お好きにお使い下さい。よろしくお願いします。

閲覧数:203

投稿日:2020/02/25 00:24:14

文字数:205文字

カテゴリ:歌詞

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