蓮[ハチス]の揺蕩う暮つ方
不一の結びの裏は
足りぬ思い種[グサ]
故[コトタエ]に
雨は降り止まず
路薙[ミチナ]ぎに
形在るものを探す

----------------------------
葬儀が終わり蓮の灯籠が揺れる夕方
貴方が遺した手紙だけでは
私は思いつめたままで
ずっと泣き続けている
どうすれば貴方に会えるかと
その方法を探している
----------------------------

風のない閑寂の下で
道惑いの私は
ゆくらかに燃えて
影が伸びる

----------------------------
生きる気力も無く
ゆくあてのないわたしは
ゆっくりと情念に駆られ
人となくなり始めている
----------------------------

目眩[メクルメ]く火の昇るに
命は形を成し
幸せは在り方に
耳を澄ませていた

----------------------------
人でなしとなっていく中
私の命はその意義(貴方に会うための方法)を明らかにしていく
そして、私の幸せとは何かを静かに考えていた
----------------------------

流るる清か水に浮き
細くに成り果てて
飛び交う音

----------------------------
清らかな川の流れに身を任せているうち
光は遠く細くたなびき
何かの怒号、もしくは羽虫の音が飛び交っている
----------------------------

条理の責も
貴方無しでは伽藍堂
瓦石[ガシャク]雨なれど
人弾く音遠く
貴方と根心を
野晒れとすまでに
命燃やして

----------------------------
世俗的な罰や恥も
貴方無しのこの世界では空虚なもの
人々からは石を投げつけられるが
他人を殺めた罪など何も感じない
貴方と心を遠く失くす前に
命を燃やしつくしてしまおう
----------------------------

指の隙間に風が吹けど
未だ恋焦がれている

----------------------------
風を感じるほど、私の指はか細くささくれ立ち
指環が抜け落ちてしまっても
胸は未だ、あなたへの思いに締め付けられている
----------------------------

立ち昇る火の眩さに
命が綻び
幸せの有様を損なっても

宿意を丹に染めれば
海界を越えて貴方に会えるわ
微かに残る温もりを頼りに

鬼と成る

----------------------------
私を私でなくす情念のために
命が無くなり、幸せを得られなくなっても
この思いを血のように赤く染めれば
人の世とあの世の境を越えて貴方に会える
わずかに記憶に残った貴方との思い出を頼りに

私は鬼になる
----------------------------

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

橋姫(歌詞の読み仮名と大まかな意味)

もっと見る

閲覧数:198

投稿日:2023/09/23 23:54:49

文字数:1,218文字

カテゴリ:その他

クリップボードにコピーしました