「痛みを消してしまえたら」だとかを常に考えてる日々だ
そう 誰かの為に生きていた それだけが私の生きる糧だった

いっそ全てを消してしまえたら 誰も不幸になりはしないから
それでも僕は消えやしないけど 僕は誰かを消せもしないけど
「誰かの為」って言葉が綺麗なものだとは思えないほど
優しさは私を裏切っていた

この黒い翼につけられた傷と同じ数だけ零した涙とか
見えない場所に刻んだ 刻まれた 大きな傷跡とか

幸福に触れても拭えない孤独感に
耐えきれず夜に鳴いた 黒い影と
心に触れられれば そこに居場所が出来るから
消えてしまうのが怖くなってしまう


いっそ全てを消してしまえたら 私は 私を生きられるのかな
いっそ私が消えてしまえたら あなたは幸せになるのかな
もしも全て忘れて生きたなら 私は幸せになれるのかな
仮に全て忘れて生きてても それでも私は泣いてたのかな

この黒い翼が呑み干した悲鳴(こえ)と 同じ大きさの荷物とか
「死ぬまで」と背負った 背負わされた 十字架の重さとか

不幸を消しても拭えない涙痕も
隠そうと塞いだ 虚ろな目を
心を閉じてしまえば きっと傷はつかないから
ねえ

鐘の音が聴こえた気がした 振り向くとそこにはあなたがいた
どこか憂いを帯びてるような
そんな顔で僕をすくいあげた

幸福に触れても 不幸を消しても
変わらないそれは何?

その答えはまだ僕にはわからないけど
それを探してみたいと 空を見つめた 見えない目で
この劣等の証も 無意味な足元の枷も
受け入れてくれる誰かがいると 信じていたいから
もし また 繰り返すだけだとしても 私は繰り返し続けてしまう
それは まだ 私が誰かを信じてみたいから
ねえ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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十字架と傷跡

カネノネ+の曲「十字架と傷跡」の歌詞です

閲覧数:76

投稿日:2019/03/19 18:12:10

文字数:732文字

カテゴリ:歌詞

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