「おい、喧嘩するな!……ったく、お前らは、もう少し静かにできないのか……!」
劉備は、呆れたような表情をしている。
劉備の一喝で、喧嘩は収まり、全員席についたが、明らかに殺意をむき出しにしている。
「お前ら、報告だ。前に言ってた、新入生だ。入ってきていいぞ。」
広多郎は、オドオドしながら、教室に入ってきた。
みんな、あまり興味を示していない。
「自己紹介してもらえるか?」
劉備が言った。唐突だったので、びっくりはしたが、広多郎は、しっかりと自己紹介をした。
「えーっと……神酒 広多郎っていいます。……能力は…生成(ナキ)です。よろ…しく…?」
「……なにそれ」
一人、興味を示した。
「……へ?」
「だから、どんな能力かって聞いてんの。」
すごく上から目線だ。広多郎は、
「えっと…この世から一つ消す代わりに、何か一つ生み出す能力…です。」
と答えた。すると、
「……初めて聞く能力だ。…いいね、君に少し興味が湧いてきた。」
と、未だに上から目線で喋っている。
「俺は、炎天 真衣(えんてん まい)。
で、この隣にいる青髪が、更萩 水面(さらはぎ みなも)。その後ろの、ちょっとパットしない顔してんのが、黒木 新介(くろき しんすけ)。あの剣めっちゃ持ってるやつが、痣涛 峯胤(あざなみの みねつぐ)。んで、さっきの短気金髪が、磐東 亞須加(ばんとう あすか)だ。」
と、わざわざ皆の紹介をしてくれた。意外といい人なのかな。と、広多郎は感心している。
「よろしくな、広多郎。」
「よ、よろしく。」
「よし、これで1年全員そろったな。で、早速で悪いんだが、今からテストをしようと思う。」
と、劉備がいつになく張り切っている。
「テスト…ですか?」
テストという言葉を聞いて、過去の苦痛がよみがえる。広多郎は、していた。
「あぁ。って言っても、筆記とかじゃないぞ。それぞれの戦力をはかって、それぞれに合う武器の作成をするんだ。」
「武器?!」
広多郎は、モ〇ハンや、ドラ〇エなどの、大剣や斧などを思い浮かべ、目を輝かせ聞いていた。
「じゃあ行くか。」
と、劉備は、皆を連れ出して、訓練場へと向かった。
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