眠れない夜の
深さも知らないまま
生きることを許せたら
楽になれるだろうか
思い出を飾る
さよならが綺麗なこと
あの夏で待っている君
だけを覚えてるんだ

夕凪を見てた、八月暮れ、波止場先
脈を打つ波は茜
僕はそれを綴った
吐き出す言葉の
その奥に君がいるなら
そんな風に思えたら
僕はそれで良かった

笑うほどにすり減るの
この心は夜に触れた

想像ばかり詰めて
君を忘れたら
それは幸せの対価だ
さよならの先の夏空が
美しいこと分かるから
そうやって僕ら手を振って

生き急ぐように
散る花を今日も悼んでる
温い風が肌を舐む
遠い夢を見ていた

食べかけの太陽も
息苦しい教室も
そのままになったピアノも
僕の頭にあった

思い出せば雨のように
雫一つ言葉になる

揺らぐ夏を泳いで
君に逢えたその
先が一つも見えなくて
さよならを汚せ花になれ
夢が覚めても分かるまで
そうやって深く潜って

眠れない夜の
深さも知らないまま
生きることを恥じるから
こんな詩を綴った

泣いてる誰かを
笑顔にできるような
そんな音を拾えたら
なんて笑うだろうか

いつか忘れるなら
それで良かったのに
君は幸せの彩度だ
目に映る
空が綺麗なこと

想像を焼べて夜に咲く
それは幸せの大花だ
さよならの先の夏空が
美しいこと分かるから
そうやって僕ら忘れて今

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

逃亡記

閲覧数:23

投稿日:2025/02/22 00:18:10

文字数:573文字

カテゴリ:歌詞

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