夜が明けて 小鳥は囀る
新しい朝を告げる様に

陽が充ちる 街を見渡せば
白亜の塔から鐘が響く

街人の笑い声であふれる
こんな日常を『平和』と呼ぶのだろう
…だけど わたしは

この壁の向こうの 燃え盛る戦火を知っている
屍が重なる 戦慄の光景を知っている
報われぬ生命の 埋もれた嘆きを知っている
この国の『平和』が 偽りである事を知っている


昼下がり 子供達はまた
通りを駆け抜け遊び場へと

誰も皆 幸福の中で
明日が来る事を疑わずに

変わらない毎日を繰り返す
-壁ノ中-に造られた『平和』に甘えたまま
…何も 出来ずに

この空を見上げた 遠き地で消え逝く灯を思い
無力さを呪った その瞬間にもまたひとつ散る
語られぬ歴史の 裏に在る真実は葬られ
この国の『平和』は 偽りのまま塗り固められる


所詮わたしは-籠ノ鳥-
何を知ろうと祈る事しか出来なくて

悔しさに 泪が頬を伝う
それはいつしか光となって

やさしく
空の彼方に消えていった

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

滅亡エクスペリエンス - 003/偽りの平和 - peace/dead

■滅亡エクスペリエンス■

城の塔・籠の中の鳥・心やさしき姫・隠された真実
戦争と平和・嘆き苦しむ声・消えゆく想い・嘘
それでもわたしは・祈りを捧ぐ・一条の光

004/刻印 - crime へ続く


曲募集中タグはつけてませんが、
もし興味があるという方がいらっしゃったらぜひメッセージを下さい。

前のバージョンで全ひらがな表記版が読めます。

閲覧数:122

投稿日:2009/09/24 03:39:44

文字数:429文字

カテゴリ:歌詞

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