「ここかぁ…」
 メカクシ団アジトの前に男の子が1人。

 
 『すみませーん!!』
 「「「「「「「「「?」」」」」」」」」
 リビングにいた全員が一斉にドアの方を向く。始めに口を開いたのはキドだ。
 「誰だ?」
 カノが続く。
 「お客さんじゃない?」
 そしてモモ。
 「ここってお客さんとか来るんですか?」
 「いや、団員以外はここを知らないはずだが…」
 「誰かについて来ちゃったんじゃない?」
 「そうかもしれないっすね!!」
 「ねぇ…お客さん待たせてる…」
 「あ、そうだねマリーちゃん!!はーい今行きまーす」
 
 ガチャリ。
 「お待たせしましたー!って…えっと、あなたは?」
 ドアを開けた向こうにいたのは、モモの鼻先まであるかないかくらいの身長の少年だった。
 チェックの半そでのTシャツの下に同じく半そでのフードつきのやや少年には大き目の服、
 下は膝より5㎝ほど下まであるズボンに短めのブーツ。
 「ここがメカクシ団のアジトですよね?ボク、入団希望なんですが…あ、七瀬クロって言います」
 「七瀬クロくん…え、ていうか入団希望?!あ、とりあえず中どうぞ…」
 「おじゃましまーす」
 七瀬クロと名乗る少年はブーツを脱ぎ向きをそろえると、モモの方に振り返り「どうすればいいですか?」と 目で問うてきた。
 「キサラギ?!なんで入れたんだ?!」
 キドが驚いてモモに聞く。
 「あ、ダメでしたか?!その子、入団希望だって言うんで…」
 「入団希望?…お前名前は」
 クロに向き直ってキドが言う。
 「七瀬クロです」
 「年は」「まあまあキド落ち着いて」
 カノが遮る。
 「立ちっぱなしじゃお客さんに失礼だから、どうぞ、そこ座って?」
 キドとカノの座るソファの向かいをすすめる。
 「じゃあ、お言葉に甘えて…」
 ぱふっとクロはソファに座る。それを確認したカノは「それじゃ」と質問を始める。
 「七瀬クロくん、君はいくつ?」
 「13です」
 「どうしてここを…メカクシ団を知ってるの?」
 「この間の立てこもり事件の人質の1人だったんですけどねボク。
  その時いろいろやってた人達を見てて…もしかしてボクと同じ能力みたいなモノ持ってる人たちなんじゃないかなって思って」
 「能力?」
 「ここを知ってるのはあのあと街でここの人達を見かけるたびについて行ってみたからです。
  能力っていうのは…なんていうか…みなさんはどんな能力あるんですか?」
 「そうだねぇ、例えば、さっき君を案内してくれた彼女は『目を奪う』能力。
  とにかくたくさんの人の視線を集めちゃうんだ。
  そこの目つきの悪、じゃなくて髪の長い人は『目を隠す』能力。
  自分の近くのものなんかの存在を薄くできるんだ」
 キドの睨むような視線を受け「危ない危ない…」と言いながらカノは説明を終えた。
 「じゃあボクは、そうだなぁ…『目を潰す』かなぁ?」
 「へぇ」「「「「「「「「潰す!?」」」」」」」」
 カノ以外の全員が驚いた声を出す。
 「目を見えなくしたり…視力とか能力とかを取れるんです」
 「…それは何かで試さないと見つからない能力だね。何で試したの?」

 

 「えっと…」


 少年はその能力を見つけ、使えるようになった経緯を話し始めた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

『目を潰す』話

カゲプロ大好きです
勝手に新キャラ入れちゃいました(*_*)

よければ感想などお願いします!!

閲覧数:410

投稿日:2013/02/17 21:50:39

文字数:1,378文字

カテゴリ:小説

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  • エレア

    エレア

    ご意見・ご感想

    とっても面白いです!!!本当にいたらいいキャラですね!姿を見てみたい&本作にいてほしい・・・・
    また、いろいろお話を作ってみてください><

    2013/02/18 13:46:01

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