『照葉樹林』

---001---

思考が根を降ろした
そのとき

眠りに着いてる
意識が

土に溶け込む
そして

目覚め
芽が出る

海の深さを
教えて
私は溺れたことが無い

空の高さも
知らない
つまりは飛んだことも無い

もし死んだら
生きた覚えも無く

だけど知ってる
いつか目覚める

君は綺麗で真っ赤な唇をしていたんだ

渇いた心に
水遣り

光の眼差し
与える

ただ君の為に咲く花

涙が
芽に染み込む

枯れた
声で泣いてる

血だけが傷を潤す

だけど知ってる
いつか目覚める

虹色ビイドロは
色を持たない透明

つまりは
存在しないの

誰も見ることの無い自分の青い唇


--002--

解けない思考回路に
閉じ込め

生まれた意味
考えて居ても

答え出ぬまま
土に溶ける

運命だ
だから

僕のすべてを君にあげるんだ
そして

君の休む
日陰を作る

葉広げて
髪を撫でる

枝を伸ばして
もし傷付けたら

切ってもいいよ
瞳から零れる

新たな種が
そこから生まれる

愛情

悲哀

怒り

喜び

あなたがくれた感情で僕は生きている

妬み

憎しみ

憂鬱

摘み取る

だから
ぶつけてもいいよ

あなたの為に裂く花


---XXX---

彼方色に染められた花束
それを全てプレゼントして

ただあなたの笑顔がみたいからなの

あなたにとってそれが
好まない色なのだとしたら

わたしは悲しいな
あなたのこともっと知りたいの


---003---

だけど知ってる
いつか目覚める

駆け落ち
嬉しいな

連れて行って
埋めてよ

同じ植木鉢の中
だけど

君の温もりがね
分からなくなっていく

君のことしか考えたくない
僕の都合も忘れて

君に捧げる
自分のことしか考えなくて

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【ボカロオリジナル曲】『照葉樹林』【花月コンピ】

閲覧数:171

投稿日:2016/03/25 07:51:48

文字数:768文字

カテゴリ:歌詞

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