ねえ　きみはまだ　ぼくのこと　憶えてる？
ささいなことでもふたり　笑いあったよね
ねえ　ぼくはまだ　きみのこと　憶えてる
いまでもふとしたときに　まぶたに浮かびだす

いたずらして　怒られたこと
ジャングルジム　ビー玉めいろ
あのころの思い出ひとつひとつが　いまを映している

もう　ぼくは先に行くよ
別れの言葉は最後まで　言えなかったけれど
ねえ　いつか夢見た街へ
別れは悲しいことじゃない　また笑うために　行くね


ねえ　きみはまだ　ぼくのこと　憶えてる？
あれからしばらく過ぎて　大人になったけど
ねえ　ぼくはまだ　きみのこと　憶えてる
いまでもふとしたときに　言葉がよみがえる

失敗して笑われたとき
壁にぶつかり　みじめな夜も
心が折れそうになるたび　その声に支えられた

ねえ　あの日夢見た街は
思うようにはいかなくて
苦しくなるけど　ぼくは──


[ポエトリー]
ねえ、憶えてる？
あの日見た夕焼けの色
ねえ、憶えてる？
あの空はどこまでも高かったけど　いつか届くと信じてた
そう、ぼくたちなら──


ぼくの声じゃだれも　振り向かない
だけど　ぼくには叶えたい夢がある

ねえ　ぼくはここにいるよ
あの日夢見た大人とはずいぶん違うけど
ねえ　ぼくの声は届く？
いつの日か夢を叶えて　また会えるように歌う
また笑うために　行くね


ねえ　きみはまだ　ぼくのこと　憶えてる？
ぼくは元気にやっているよ
また会うときまで　またね