寒い冬 外は真っ白
白銀の世界 君がいた
一人で雪の中 クルクル回る
白い肌 雪に溶けてしまいそう…

白い着物に赤い帯 僕は目を奪われた
楽しそうな君に惹き寄せられて…
「ねぇ、僕と一緒に遊ぼうよ」

毎年廻る眩しい冬 君に会えるのが待ち遠しい
一年に一度の逢瀬 冬の幸せ

君の手は冷たくて 僕の心は温かかった


何度目かの冬が来た
今年もまた 君はいた
一人で雪の中 遠くを見つめる
青い瞳 何を見ていたんだろう?

僕はもう大人になった 君もオトナになった
綺麗になった君に 心臓が跳ねる
「ねぇ、僕と一緒に生て欲しい…」

微笑みながら頷く君 僕は何も気付かなかった
笑顔の後ろの真実 残酷な結末

君の頬は冷たくて 僕の両手も冷たくなった


暖かい春
目が覚めたら
隣は溶けた 君の体
僕の頬には 幾筋もの 涙痕
僕が我慢すれば 永遠に続いたはずなのに
僕は自分で 失くしてしまった
「愛してる…愛してる…っ」


これが僕の、最初で最後の恋でした。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

淡雪の恋

どもです。
今回は「DOLL-狂気的愛情譚-」と同じ某所に投稿した作品をちょっとだけ変えたものです。
そこでは結構好評価を頂いた作品だったりします><

これは私が考えていた小説のネタが元で、あらすじは下記のような感じです↓

ある冬の日に少年の前に雪女の少女が現れて一緒に遊ぶようになり、それが何年も何年も続き、次第に二人は惹かれ合っていきました。
いつしか少年は青年になり、少女もまた美しく成長しました。
青年は雪女に「自分と一緒になって欲しい」と言い、雪女も快くその申し出を受け入れました。
しかし、雪女は冬の間しか生きる事が出来ず、それにも関わらず青年と一緒になることを選び、春の訪れと共に溶けて死んでしまいました。
青年は自分のせいで死んでしまった雪女の死を嘆き悔やみ、それらを全部背負って生きる事を決めた…

って感じです。
説明長いですね…^^;

若干時期外れで、曲をつけるのには向いていない気がしますが、読んでいただけたら嬉しいです^^
…こっそりイラスト募集中です(笑)

閲覧数:279

投稿日:2008/06/26 22:16:29

文字数:435文字

カテゴリ:歌詞

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