街角を彩るツリー 行き交う人も楽しげで…
浮かれた空気をよそに 僕は独り 家路を急ぐ
「一緒に家に帰ろうね」君の言葉 呟いたら
小さな黒猫が 僕を慰めるような声で鳴いた

今日の意味 僕には 解らないけれど
何故か 胸がしめつけられて
見上げたネオンライトが滲む

「メリー・クリスマス」
独りきりで 呟いた言葉 白く溶け
灰色の空の下 静かに立ち尽くす


誰もいない部屋の中で 君を求めベッドの上
シーツにかすかに残った 面影を強く抱きしめる

「もう少し遅くなりそう…ごめんね」と
君からのメール 見たとたん
液晶画面の文字が滲む

「ファーゼル・クリースマス、どこにいるの?」
呟いた言葉 白く溶け
大きな靴下に プレゼント届けてよ

玄関の扉が開く音 聴き慣れたあの靴の音
考えるよりも先に 僕は駆け出していた


冷たいコート越しに 確かに伝わる温もり
絶対放さない イヤだと言われても

「メリー・クリスマス」
二人きりで 灯したキャンドル 淡く燃え
僕たちだけの夜 静かに更けてゆく

メリー・クリスマス
メリー・クリスマス……

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

鏡音レン君「最初のクリスマス」

ニコニコ動画で公開。

また、2009年8月15日 コミックマーケット76にて頒布した
アルバム「黄色の魔法」に収録されています。
店舗委託もされていますのでご利用ください。
http://tsubu.ath.cx/~komso/kmcd0004.html

閲覧数:324

投稿日:2009/12/01 06:13:34

文字数:472文字

カテゴリ:歌詞

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