今でも思い出せる。
あの桜の匂いと、温かく肌に触れる日差し。
そして、叶うことのなかった初恋。
これは私の過去のお話。
ふと、街中に懐かしい音楽が流れる。
何の曲だっただろうか?
CMソング?ドラマの主題歌?
それとも……。
そんなことを考えていたら、携帯が震えた。
画面を確認すると中学からの友人であった。
お互いに随分連絡をとっていなかったので
その名前を見て、急に懐かしさが込み上げる。
「もしもし」
懐かしさのせいでいつもの声より
1トーンほど高くなる。
「もしもし凛?久しぶり!元気でやってる?」
「久しぶり!何とかね。そっちはどう?」
「お陰様で元気にやってるよ!変わらないね、凛のその声。懐かしいなあ」
「そっちだって変わらないよ。あの時のまま」
「ありがとう、久々にゆっくり話したいね~」
「うん。色々と積もる話もあるもんね」
「ほんとだよ~!あ、そうそう。今日電話したのはね……」
街の喧騒の中。
色んな音が彼女の声と混ざって、私の耳に入る。
さっきから流れている、あの懐かしい曲も一緒に。
そうだ、確かこの曲は……。
「蓮くん、結婚したんだって。それでね披露宴が12月の……」
私は、恋をしていた。
今でも鮮明に思い出せる。
あの締め付けられるような痛みや
泣きたくなるほどの切なさを。
15才の、不器用な私。
不器用で無様で、どうしようもないほど純粋なあの季節。
大人の私が憧れてしまうほどの、真っ直ぐな気持ち。
今でも、思い出せる。
日記を開けば、あの時の私がそこにいる。
私はまた、あの日記を開くことになる。
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