A
寂しくてたまらないのに
誰にも触れられたくない
僕を見つけてほしい 僕を見ないでほしい
そんな矛盾に溺れそうになって
声を殺して泣いた ひとりの夜
B
波打ち際を歩いては 足跡を消すの
どこにも行けないならせめて
暗くて狭い世界の隅っこに
誰にも見えない名前を残そう
S
あの日揃えた靴はくたびれたまんま
誰かの心をほんの少しだけ引っ掻いて
いつかそっと 忘れられていくのです
宛名のない手紙は白い鳥になって
誰も見たことのない綺麗な空を
飛んで 飛んで 飛んでいくのです
飛んでいくのです
C
ああ、ああ、ああ
世界の美しさに焼かれている
痛いのに嬉しいなんて
怖いのに愛しいなんて
それでも僕は それでも僕は
虹色に揺れる君の瞳に
映れる僕になりたかった
S
あの日揃えた靴はくたびれたまんま
誰かの涙をほんの少しだけ受け止めて
いつかきっと 忘れられていくのです
寄る辺のない僕らは淡い虹になって
誰も見たことのない綺麗な空に
優しく繋がれて笑うのです
笑いたいのです
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