地図の無いこの広い世界をめぐる冒険は終わり
止まったような時が流れ　僕は一人立ち尽くす
世界はまだ息づいていく　僕にも迫っているんだ
終わったはずの物語の先の虚空　落ちていく

旅立ちの日　僕の手には誰にも気づかれないように
握りこんだ芯のようなものがあったはずだ
それは長い旅の途中ですり減ってしまった
探していたあなたの姿も霞んで見える

夜空の星その全てを数えている人にも
環状線　その終点目指す人にだって
終わりの時いつかきっと訪れるのでしょうね
たとえ望んでいなくとも　僕にだって

あなたを探したこの旅の終わり
最果てに刻んだ僕のTHE END
偽物の結末とわかっていながら
打たれたピリオドが僕を責める


彼らは確かにそこにいて僕の目に焼き付けられた
御伽噺　夢中になる　誰にもあるような記憶
困難に立ち向かう悲劇の少年躍動し
平和を取り戻すまでのHAPPY ENDの冒険譚

あの話で少年は幸せだったのでしょうか
僕の旅の終わりはここでいいのだろうか
小さな問い　月日がたち　僕を蝕んでいく
カラミアイカラムカレラノ物語

僕らが目にした彼らのTHE END
だけどその先はきっとあったはずで
終わりの向こう側　覗いてみたくなる
裏表紙の裏のページ　手繰るように

偽物の終わりが僕を苛む
もう前にも後ろにも進めないの
あなたをもう一度探してみようか
旅はまたここから始めればいい

地図の無いこの広い世界をもう一度歩いてみようか
いつか打った僕のピリオド　両の足で踏みつけて
今度はそう出発点　新たな一歩を踏み出す
世界はまだ息づいている　次のページその手で