ハイネの心臓は赤く
歪な林檎でできている
熟れて崩れる寸前に
もぎ取る約束をしている

影さえ作れないほど白い
小指を切って どこへやろう

嘘吐きハイネ 樫の木ハイネ
しなびた林檎を捨てられないで
あの子の記憶の中でしか
生きていやしないのに
嘘吐きハイネ 余所の子ハイネ
いつまでしがみついているんだい
夕焼けはとうに眠ったの
あの子も眠る頃さ

ハイネの心臓の色を
もう誰も憶えてはいない
熟れて崩れる寸前に
あの子がもぎ取ったのだから

朝にも隠れないほど白い
小指を切って 固く結ぶ

嘘泣きハイネ 合歓の子ハイネ
いつまで経っても子供のままで
あの子の記憶の中にだけ
生きているって云うし
優しいハイネ 嘘吐きハイネ
夢の中でもさよならができず
またねと言っては戻り道
足跡ばかりついた

熟れて崩れた林檎を植えた
あの子も眠る頃さ

嘘吐きハイネ 樫の木ハイネ
しなびた林檎をそろそろお捨て
あの子の記憶の中でしか
生きていやしないのに
優しいハイネ 合歓の子ハイネ
こんなに真っ白になってまでも
誰を待っているんだいなんて
もう誰も訊かないさ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

ハイネ

閲覧数:119

投稿日:2011/10/28 17:29:07

文字数:480文字

カテゴリ:歌詞

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