今宵も月が美しい
煙を吐いて見る
片目だけに許された世界は
憎しみで色を失くす

こんな時に限ってお前に出逢ってしまった
今更過去が何だと言うのか
意志の強いお前の目がそう言った

辿り着けない場所へ辿り着くには
お前を斬らねばならない
矯めつ眇めつ見たあの空は
とうにあの日々を失い姿を変えて笑っていた

闇が微笑みかける時
紫がほの揺れる
輪を描く水面に手を伸ばして
ただ悪戯に戯れた

こんな時に限って傷口が痛むだなんて
手の施しようがなく嘆いた
この世界を享受することが出来ない

息は途切れ途切れに密やかな
嗚咽として零れ落ちて消える
矯めつ眇めつ見たあの空は
とうにあの日々を失い姿を変えて笑っていた

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紫煙

閲覧数:73

投稿日:2012/02/23 13:47:31

文字数:309文字

カテゴリ:歌詞

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