陰り出す夕雲へと 隠れてゆく白線
それは触れる間もなくて 手も伸ばさず見ていた
また一つ失くし呆然と立ち止まるだけの僕を
夜が踏みつけにくる
夢も弱さも見せないで 一時しのぎの優しさで
包み込むんだろう
傾げた視界 揺れて オレンジ・キャンディ
少し しょっぱく 溶けてゆく
思うのはただ 強く 強くなりたいと
遠いあの日の僕に
約束するように
誰もいないグラウンドを 幻が駆けてく
気まぐれな口笛の音(ね) かすかに聞こえてくる
未完成な夢と弱い僕を置いて
君は何処へ ああ… 行ったのだろう
広い街が見える
握る柵の振動 風の匂い
今ここに居ること
閉じた視界が 零れ オレンジ・キャンディ
溶けてゆくよ 水色に
下弦の月が 強く 一層に強く
輝きを増していた
君の影を探した
さあ 揺れる 超えて 遠く
大空に羨んだ小鳥も時々
地面に這い蹲って
欠片を食べずには飛べやしないと
今更のように気付く
何も無いけど だけど 埋もれたくないと
高い 空を 見つめてた
もう何一つ 伝えることはできない
君を忘れはしない
じれったくなって 噛んだ オレンジ・キャンディ
誰に馬鹿にされたって
裏切られたって罵られたって
自分が正しいと信じた道をゆくよ
振り返りは しないよ
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