視界が溶ける夜 滲む月の角を
なぞってた指はもう 落ちたままだった
ポケットを探るように 言葉を選んでさ
一つ一つ投げ捨てたんだ 雨のどこかに

願いも想いも 忘れたままここにいる
泣くなよ 全て終わったことだろう?

描いた夜に訪れてる 誰も知らない
伝った雨が頬に触れてた 無色透明な味
拭ったシャツにそっと埋めて 眠れないまま
湿った風に声が流れた 聞こえぬふり


意味も無くふらり歩く 傘を避けて遠くへ
苦くなって堪えたって 意味は無いけど
痛んだ縁だけ残す お前の言葉が
近くなって途切れたんだ 俺のどこかで

誓いも呪いも かけられたままでいいよ
行くなよ 何も終わってないだろう?
……ああ


描いた夜に訪れても 誰も知らない
伝った雨が頬に濡れてた 深い青の味
払った指にそっと触れられる 拒めないまま
湿った風に声が流れた 聞こえてるのに

描いた夜に訪れてる 君も知らない
揺らいだ雨が頬に褪せてた あの日のように
乾いた喉がそっと潤う 眠らないまま
湿った風に声が逃れた 聞こえるふり

描いた夜に閉じ込めてる 君は知らない
縋った雨はとうに過ぎてた あの日も、多分
掴んだ指がそっと崩れる 微睡むなか
消えた風に声が届いた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

lysis

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投稿日:2021/12/26 19:37:52

文字数:525文字

カテゴリ:歌詞

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