Alstroemeria-アルストロメリア-

摘みとられた白い一輪を、
哀しく歌うその女(ひと)は言う
どれほどまでの涙に浸かりその剣は
錆び付いてしまったの?

叶わない約束を残し先を逝(ゆ)く
御旗(みはた)をかざせ 
勝ち鬨(どき)あげよ

願いは乱世の地の果てに、色あせて消えていく
Alstroemeria-アルストロメリア-
儚きがひとの夢

切り拓け 戦場を駆け貫ける風となれ
二刀の剣戟(けんげき)
いざ、十字架-クロスー刻み付け

舞い落ちるは繚乱(りょうらん)の末路
金糸雀(カナリア)のかなぎる啼(な)き声に
耳を塞ぎ、朽ちて果つる日までは
光など見たくはなかった

震えるその指先 したたかに握れ
天(そら)へと翳(かざ)し、
戦花(せんか)を散らせ

祈りは軍(いくさ)場に木魂(こだま)して
やがて、人は還(かえ)るだろう
Alstroemeria-アルストロメリア-
統(す)べし主(しゅ)の下(もと)へ

咲き誇れ 
散らすのが、宿命(しゅくめい)と胸に決め 
十字架-クロス- 
刻みし戦友(とも)の名を口ずさみ

投げられた賽(さい)の目に身を委ね付(つき)従い
私はもう迷わず
この身を捧げ出そう
捲られた一頁(ページ)に記された
その結末、終焉(しゅうえん)がいかなる悲劇だとしても

摘みとられた白い一輪を、手向(たむ)けに掲(かか)げ
御旗(みはた)の下(もと)、戦花(せんか)を散らせ

乱世の地の果てに、色あせて消えていく
Alstroemeria-アルストロメリア-
儚きがひとの夢

切り拓け 戦場を駆け貫ける風となれ
二刀の剣戟(けんげき)
いざ、十字架-クロスー刻み付け

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Alstroemeria-アルストロメリア-

コラボ用

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投稿日:2017/01/29 00:56:36

文字数:714文字

カテゴリ:歌詞

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