慣れない靴底で奏でる
速度の弱いリズム
はにかむ君 夏の装い
汗の粒を拭ってた
すれ違う人波
かき分けゆく
この先には
僕もまだ読めないシナリオ
待ち侘びる
手渡す想いはここにあるよ
なかなか僕を離れない
火薬の匂い 煙る天井
あんな立派に花咲くのに
もどかしいほど時間が過ぎて
無邪気に君が笑うたび
微笑み返すことしか出来ず
ドラマは終わってしまった
帰り道は酷く蒸された
現実的な世界
手の平に残る後悔を
握りしめて歩いてた
君がふと顔上げ
僕に言った
「コンビニ寄る?」
君だけが知ってるシナリオ
その向こう
線香花火に火を灯して
ゆくえを見守る瞳に
どうかこのまま側に居たいと
のぼせた僕が放つ言葉
少し頷き落ちた光を
残念そうに見つめてる
あなたのようで憎めないねと
笑って次の火をつけた
これから起こる全てのこと
君が居るなら乗り越えられる
ありがちでも不器用でも
それでいいから何度でも咲こう
手渡す前に奪われていた
気付けば君の腕の中
火薬の匂い 染み付いた髪
こんな小さな花が繋ぐ
2人の間に最後の火が
静かに揺らいで消えても
次のページに何を描こう
ドラマは無限に続いてく
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