神々の花園の玉座を占める赤
輝く花の王 我が名はrose(ロゼ)
誰にも譲りはしない この栄光の椅子
血の色にぬめる花弁 敵うものなどいない

薄闇の森の中 泉の畔に咲く
水面に映える白 我が名はnarcisse(ナルシス)
誰にも省みられない それで十分
ただ自身の瞳と 見つめあえればいい

【交わるはずのない女王と自愛者(ナルシスト)
絡めた道標は嫉妬という名の炎】

「私を愛しなさい 愚かなる不遜の者」
されど水仙は聞く耳もたず
「そっとしておいて 邪魔はしないから」
されど薔薇もまた目の色変えて

昔々水仙を 愛した女(ひと)がいた
彼女はもういない 声だけ残し
月が綺麗な夜は 歌が聞こえる
その時だけは瞳閉じて 君だけ想う

我儘な女王は愛を知らない子供
傅(かしず)かれてないと不安でしょうがない
少しおどかすだけのつもりだったのに
「水面に映る像を 乱しておあげなさい」

【薔薇の芳香に惑い 自分を見失った
男共の足取り 狂喜を孕む舞踏】

飛び散る飛沫 歪んだ像は儚く
破壊に狂った 下卑た哄笑
舞い散る花弁 くすんだ白に変わって
水仙と彼女の泣き声の響き(エコー)

【やがて月日は流れ 薔薇は益々輝いて
水仙の無礼など 心に留まるはずもなく】

【薄闇の森の中 泉に佇む詩人
くすんだ色の花弁に 言の葉与えた】

太陽の恵みは全て女王に捧げよう
愛の温もりを知らぬ 哀れな娘に
月の光でおまえを永久(とわ)に照らそう
誰かの心を溶かす光を持つために

【どちらも愚か どちらも綺麗
確かなのは降り注ぐ光のみ】

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

薔薇と水仙

せっかくだから色んなジャンルの詞を書いてみようと思って耽美に走ろうとしてなんか走りきれなかった。
普通に花の擬人化ととってもらっても人間と解釈してもなんでもいいです。
字数・読み・その他自由に弄ってもらって結構です。連絡・要望くだされば修正案出します。

閲覧数:52

投稿日:2008/12/20 18:25:21

文字数:669文字

カテゴリ:歌詞

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