Mind of me who flew



0-プロローグ


 あたしは時々この世界からいなくなる。
 周りの声はどこか別の所で聞いてるみたいだし、意識も変になる。
 でも、別に存在自体が消えるわけじゃない。ただ、この世とあの世の狭間みたいなところに意識が飛んでいくだけ。ちゃんとこの世には存在してるけど、ちょっと違う場所から見ているような感じで――
 他の子と会話はできる。自由に動くことだってできる。けど、やっぱり意識が変で。
 まるで、イレモノから引っ張り出されてるみたいだ。頭の先がちょっとだけ。
 そして、それは不定期なタイミングでやってきて、あたしに不安をプレゼントしてくれる。
 周りにはちゃんとみんながいるけど、その時のあたしは孤独。独りぼっちで、外から眺めているだけ。
 それは怖くて、不安で、自分が消えてしまいそうになる。
 早く、早く元の世界へ戻して。ここは、とても怖いから。本当に、どこかへ消えてしまいそうだから――

 最近、飛んでいく回数が多い気がする。多すぎて、逆に慣れてしまった。
 恐怖はやっぱりあるけれど、もう表には出てこない。心の奥底で、怯えているだけ。
 ほら、またなった。大丈夫、この状態になるのはいつも通り、五分もすれば元に――戻らない?
 そんなはずはない、だっていつもならすぐに戻るし、こんなに強く引っ張られることはない。
 おかしい。本当に、どこか別の世界へ連れて行かれてしまうの?
 そんなのいやだ。確かにこの世界が嫌になったりもするけれど、あたしの世界はこの世界なんだから。
 だめ、飛ばされる――助けて!

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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Mind of me who flew 0-プロローグ

小説書いてみました。
リアルに体験談が入っていたり入ってなかったり……
タイトルは「飛んでいった私の心」でエキサイト翻訳。
この前知ってから随分お世話になってます

どこにもボカロがいない?
大丈夫、後でちゃんとでてきますって←

がんばって続けます。今度こそ。←

閲覧数:93

投稿日:2009/04/04 14:44:29

文字数:683文字

カテゴリ:小説

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