はらはらほどけて心は囚われ茨のこの檻
待つのは私を攫う人 罪さえ知らずに
憂える朝露 落ちても透明 麗のその裏
この花一輪さあどうぞ ふわり盗んでくださいな
貴方の指先が触れる禁忌の蜜
摘まれてしまいたい 夜に紛れそっと
手折られて幸福をみていたの
たおやかに 艶やかに 純真無垢に
はらはらほどいた一房こぼれて雫がはじける
迷子の私が一欠片映れば幻
魅せられ惹かれて吸い寄せられたらふたりは絡まる
この花一輪さあどうぞ そろり盗んでくださいな
貴方に抱かれてる胸の中で濡れて
留めていられない 終の香りそっと
その顔が歪むなら撫であげて
その痕が痛むから隠してあげる
今更真白を望んだところでこの身は宵闇
躊躇う吐息は霧になり 遠くへ消えてく
煙に混ざればひととき真実戻ればお飾り
この花一輪戯れに とろり自ら棘を飲む
はらはらほどけて心は囚われ茨のこの檻
待つのは私を攫う人 罪など知らずに
はらはらほどけて沈んだ水底静かに共鳴
華麗に咲くから何一つ罪にはならない
はらはら散らせて震える言葉の泡沫その唄
この花一輪ねえどうか 結び盗んでくださいな
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