誰も入ってこないで 私は一人でいたいの
私だけのこの城に 他の人を入れたくない
全てのドアに鍵掛けて 門を閉ざす


ここには他の誰もいない
私だけの閉ざされた城
無機質な鋼の玉座に
私はぽつんと座ってる

裸足で歩く石の回廊
ひやりと冷たい返事だけが

誰もここにはいらない 私一人だけの世界
友も親も私の手で ここから締め出してやったの
満足したのに何故だろう 物悲しい


「いつからこうしているんだろう」
膝を抱えてそっと呟く
果てしなく広い空間を
見渡しても人影は無く

誰もいないのと叫んでも
凍ったエコーが跳ね返る
答えなど無い、分かってるのに
急に押し寄せる孤独感

私の望んだ世界なのに
どうして涙が止まらないの

誰か返事をしてよ 私の声に答えてよ
嫌味や罵倒でもいい 私に言葉を投げかけて
もう締め出したりしないから 誰か声を


誰か入って来て、ねえ やっと自分が分かったの
心の中でこんなにも ずっと声を欲しがってた
自分で掛けた鍵なのに 外れないよ

そして気が付く 誰もいない事を
音もしない城の中で 私は独り

誰か…

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  • 非営利目的に限ります

独りぼっちの城

長壁姫(おさかべひめ):年老いた鬼女、あるいは十二単を着た女性の妖怪。
姫路城の天守閣に隠れ住み、年に一度だけ城主と会う。
住処に人が立ち入ると、身長を巨大化して追い払う。

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投稿日:2009/07/01 23:42:43

文字数:475文字

カテゴリ:歌詞

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