A

嗄らしあった夏は いつか消え
果てのない冬の 空を飛んでいる
明るい夜に 一人 灯りを掲げる蛍

A

白い枝先から 飛び立てば
雪が散った 窓から漏れている 光を映した
遠く 笑顔を交わす声

B

真っ白な 憧憬に 立った時には
思い出はもう 残らなかった

S

死ねなかった僕を
嫌になるくらい受け容れた季節と
赦せない心を
風景に混ぜて 眠ってしまおう

A

きっと この一夜すら 越えられない
明日を夢見ては 身体を抱き留める
代わりに朝を もう 氷に閉じ込めて

B

なぞる指先に 伝わる鼓動と
募る孤独に うつむいた僕だ

S

死ねなかった僕を
どうして包み込む世界と
拒んでしまう心が
風景に溶けて 踊っていたんだ

C

どうにもならないことに
取り残されていたかった心を

もう帰れないと知って
なおも焦がれてしまう心を

かじかんだ手が 強くハンドルを握る
乾いた頬に 一筋の彗星

S

死ねなかった僕を
嫌になるくらい受け容れた季節と
赦せない心を
風景に混ぜて 眠ってしまおう

白い雪染める 単純な命を燃やしては
形ない心を 太陽に透かして飲み込んでしまうよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

冬の蛍

閲覧数:120

投稿日:2018/12/17 23:07:33

文字数:501文字

カテゴリ:歌詞

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