空は煙を撒いたような色
光の差さない窓の内側
昼下がり 影で覆われた部屋
光はない 光はない 
程なくしてこの部屋の中に
雨が打つ音 響き渡る
ぼんやり眺めた窓の外側
狙ったように空は鳴る

今日は外に出れない
溜まった洗濯物はぼやく
スマホの画面光る 目を落とす
広告勧誘メール
「嗚呼つまらない」
空虚!空虚!空虚!空虚!
それを口にしたら嘘にでもなる?

雨のリズムに風は踊り出し
歓声を上げる雷は嵐
まるでイカれた人形のように
その中に飛び込んでみようか
「嗚呼愉しい」
これが自由だ
この存在を包んでくれる
涙を隠してくれる

「どうしたい?」擦れた僕の自問自答
真っさらな答案用紙
「しょうがない」甘美で怠惰な論理が
価値を落としてる

Wind walker
そうさ ファンファーレ響き渡れ
鍵は錆びて壊れていた
何処へでも行けると知った
Jump over
どんな強風だって厭わない
不恰好な飛び方のピーター
過去の風を蹴っ飛ばしてさよなら



言葉にならない歌を歌った
誰かに届けと願い歌った
この仄暗い空の向こう
僅かに見える遥か向こう
晴れ間に投じた感情、現状、無常
そして理想
今がいいなんて思わない

こんな謂れもない歌が
どっかの君に届いていた
そんな奇跡が起こるのなら
そんな奇跡が起こるのなら

上手く晒せない感情内部
放った言葉は支離滅裂
君が聞いたら笑われんだろうな
不安、期待、悲哀、夢
自信がなくてボリュームを下げて
俯いて吐いた涙色の声
そこに淡い光が差し込む
乱反射した声どこまでも響く

雨を拭った視界で見上げて
遥か先の晴れ間を見つけて
「大丈夫」そう言っている気がした
まだ止みそうにないこの嵐の中
君を信じて踏み出してみた
君を信じて踏み出してみた

Wind walker
そうさ ファンファーレ響き渡れ
鍵は錆びて壊れていた
何処へでも行けると知った
Jump over
どんな強風だって厭わない
不恰好な飛び方のピーター
未来の風を捉え



Wind walker
いつか描いたあの場所へ
歌声枯れ果てるまで
誰かの意味になるまで
Jump over
最期まで走り抜けるよ
大切なものに気付いた
追い風へと飛び乗ってさよなら

雨は弱まった 風は止んだ 
雷鳴は散って星になった
涙の跡も気付けば消えていて
こんな景色が此処には在った
こんな未来が此処には在った

叫に近い僕だけの歌
君がなぞってくれたハーモニー
きっと君は今も何処かで
誰かに寄り添うハーモニーを歌ってる

もしも貴方が嵐の中で迷った時は
僕も届けるよ
夢を、希望を、未来を、
そしてこの歌を

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

Wind walker

閲覧数:76

投稿日:2024/05/10 15:37:39

文字数:1,112文字

カテゴリ:歌詞

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