氷夏_hyouka
心(しん)を避ける熟れた迷いも
青いばかりの夏の残響だ
そうやってきみはぼくを待たせた
ふさいだ記憶知らぬ思いと
凌いだ熱でぬらすアスファルト
いつだって二人気づかぬふりだ
むせ返るような言の葉が
こびりついた感情も嘘にして何も会わないな
いま揺らいだ二人、残像が
凍てつく夏に透過して
この未体験が心を塞いでいた
ただ嘆いた後の残響もベタつく肌を焦がす
黒い陰、夏は確かな氷夏
真を避けて触れぬ思いも
痛いばかりの二人の交錯が
飲み込んだ答え僕らを消した
濁ったセリフ裂ける未来も
繕うことで埋める感傷は
遠ざける二人、声を潜めた
満たされぬような言の葉が
ひねり出した愛情もドブに捨てなにも合わないさ
いま揺らいだ二人、残像が
凍てつく夏に溶け出して
この未体験が心を塞いでいた
ただ嘆いたままの残響 も
嘯ぶく夏に溶けたまま
ああ 憂いた過去の葛藤が
錆び付く夏を追いかけて
この未完成な言葉を紡いできた
ただ嘆いた後の残響が終わりを告げる純情
青い風、夏は確かに氷夏
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