02 二人
ぐしゃっ、ばきっ
聞きたくもない嫌な効果音が耳に届く。
むぎゅっと目を瞑っていた男がそおっと目を開いた。
そして「それ」を見た瞬間に頬を引きつらせる。
「め、めーちゃん・・・」
青いマフラーが特徴的なその男は目の前の赤い女にそう言った
短い茶髪が揺れ、くるりと女は振り向く
何、と素っ気無い言葉と共に
男はそれに怯えながら言葉を発する
「・・・や、やりすぎじゃ・・・」
「完全に壊れてないわ。平気よ」
いや、どう考えても平気じゃないだろ
十人いたら十人ともそう答えたくなる状況
彼女の足元には見事にノックアウトされた人間
否、人間を模して造られたロボットが山のように重なっていた
ビリビリとたまに電気が走る
それを興味なさそうに見つめる女――MEIKO
みんなからは【メイコ】と呼ばれることが多い
「でも・・・」
「でも?何?バカイト」
「・・・なんでもないです」
バカイトと呼ばれた男、正確に言えばKAITO、これもまた
カイトと呼ばれることが多いが――は視線を泳がせた。
「はあ、さっさとミクと双子の所へ行くわよ」
「はあい」
呆然と倒れるロボット達を無視して
メイコは意気揚々と進んでいった。
またカイトもそんな彼女の背中を追いかけていった。
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