とりあえず、今日も平和。 書けるのは文章だけです。絶賛現実逃避中。 青春真っ盛りの年頃なのに今日もネットにいそしんでいるとは一体どういう事でしょう。 たまに出現したらどうぞよろしくお願いします。
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「ねえ、ミク姉。テストって何が出た?」
あたしはこの気だるさを紛らわしたくて、やけに真面目な顔でノートとにらめっこしているミク姉に問いかけた。というのも、明日、あたしは定期考査というどの学生も一度は味わう試練がある。あたしは落書きだらけの教科書を引っ張りだして、ぺらぺらとページを捲ったところまでは良...あおいはるとおれんじ
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人間は呼吸をしている。
生きるうえで必須なもの。なければいけないもの。それを確認したければ水に入ればわかる。しばらくたつと肺から白い泡が逃げて、苦しくて、苦しくて、その体は空気を求める。あたりまえ。それが人間ならばわたしは何になりえるのか。溺死することはできても苦しくなることはない。唇から漏れ出すの...充満する塩素、消失した呼吸
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03 合流
「お姉ちゃん!」
ミクはぱあっと目を輝かせメイコに抱きついた
先ほどなんとか合流したらしい
カイトが行き場のない手を下ろす
メイコはそんなミクの様子に目を細めた
「無事で良かった。双子も何もない?」
リンがうん、と明るく頷くのに大して
レンは別に、と素っ気無い回答をする
メイコはそれに...【小説】Cloudy sky 03
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02 二人
ぐしゃっ、ばきっ
聞きたくもない嫌な効果音が耳に届く。
むぎゅっと目を瞑っていた男がそおっと目を開いた。
そして「それ」を見た瞬間に頬を引きつらせる。
「め、めーちゃん・・・」
青いマフラーが特徴的なその男は目の前の赤い女にそう言った
短い茶髪が揺れ、くるりと女は振り向く
何、と素っ気無...【小説】Cloudy sky 02
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01 再会
暗い路地に息遣いが絶え間なく響いた。
長いツインテールをなびかせ走る少女がひとりいた。
短いスカート、片手に葱。
異様なその少女はただ無我夢中で走っていた。
「ミクお姉ちゃん!」
可愛らしい声を上げ、二人の少女と少年が現れた。
どうやらアルミ缶の中に収まっていたらしい。
似た容姿をしてい...【小説】Cloudy sky 01