人間は呼吸をしている。
生きるうえで必須なもの。なければいけないもの。それを確認したければ水に入ればわかる。しばらくたつと肺から白い泡が逃げて、苦しくて、苦しくて、その体は空気を求める。あたりまえ。それが人間ならばわたしは何になりえるのか。溺死することはできても苦しくなることはない。唇から漏れ出すのは明確な音だけ。マスターと口が動いた。この言葉は、誰から知ったのだろう。わたしは誰だった?
ゆるり
目を開ければ、壁だらけの狭い世界があった。目だけを動かしてみると、かなり汚い事が伺えた。所々に落ち葉やゴミが散漫している。この狭い世界の中で揺らめくものをわたしは知っていた。所々それはきらりきらりと光る。おかげでここがどんな場所か把握できた。なぜわたしはここにいるかまでは、わからないけれど。浮遊したままわたしは泣いた。雫はこの水と一緒になってどれが涙か分からなくなった。それはとろけてどこかへ消えうせた。それはもう、どこにもない。
浮いていた足を地面にしっかりと着けてわたしは立ち上がった。飛沫が空を飛び、わたしに降りかかった。皮膚は雫を弾き、中途半端な液体だけがわたしの体に残った。においがする、知っているようなにおい。マスターと呼んだ人物からいつもこの匂いがしていたのをわたしの脳は確かに記憶していた。そして都合のいい想像だけ、を。
わたしの主人は遠いところへ行ったの。
わたしの歌を置いてどこかへ行ったの。
わたしが絶対にいけない場所へ。
だからわたし、人間になろうとしたのに。
充満する塩素、消失した呼吸。
最初からなかった、そんなもの。そう、はじめからわたし、知ってたの。あなたがいないこともわたしが人間になれないことも。
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MVライフ
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ミクちゃんへ
用事があるから先にミクちゃんの家に行ってます。朝ごはんもこっちで用意してるから、起きたらこっちにきてね。
GUMIより
ミ「用事?ってなんだろ。起こしてく...記憶の歌姫のページ(16歳×16th当日)

漆黒の王子
ゆらゆら 揺らめく
ただただ 漂う
ひらひら 開けた
視界は 滲んだまま
瞼を 擦れば
変わらない あなたの姿
歌声
未来は 確かに
二人で 見つけて
結んだ 指先を...test

雪 m e g works
正しさだとか
当たり前の常識だとか
そんなもので押しつぶされた
君の深い傷の奥には
どんなに
大好きだとか
君が必要なんだだとか
そんな言葉を押しつけたって
届くわけがなかったんだね
でも 震えてる君のこと...欠けたままの完全なミライ

自分
I don't want to lie to you...
But I...don't want to tell the truth either...
果てしなく続く暗い狂い道を
手を繋いでいたたまに離しもして
頼もしい背中少し華奢な言葉
怖かったけれど前に進めたんだ
そばにいてくれたあなたのおか...I don't forget you. I will be with you.

出来立てオスカル
8月15日の午後12時半くらいのこと
天気が良い
病気になりそうなほど眩しい日差しの中
することも無いから君と駄弁っていた
「でもまぁ夏は嫌いかな」猫を撫でながら
君はふてぶてしくつぶやいた
あぁ、逃げ出した猫の後を追いかけて
飛び込んでしまったのは赤に変わった信号機
バッと通ったトラックが君を轢き...カゲロウデイズ 歌詞

じん
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酢いか
ご意見・ご感想
ううっなんて切なくて素敵なんだ…(T0T)
うわあああアァ・・ミク~~っ(黙r
これはもう、ブクマさせていただくしかない!!
2009/02/07 22:39:34