眼前徒労と化す羨望
感染脆く飛ばす幻想
反転の刻と増す幻聴
暗転重く遁る天光
回転せずとも贖う思考
故の抵抗無味無臭の酩酊
埋没した明日の行く末は
高尚騙り高を括る威光

飾り気ない憂さ晴らしの詩
許容は生、佇むのは命
巡らせる己が為の祈り
実り宿る冒涜と都市に綺
黒々とした星空の匂い
感傷に劈く蝉時雨
流る現災厄と見紛う
夏空の黒五月雨が空虚

流れ落ちる変遷
連綿と続く五感の選定
記憶を辿る理性は欠落
苦楽纏める腐乱を穿つ
境界線、労は異変
人の所以地の底の理念
乾いた地に似た概念
生死にまとわりつく融解点

暗く惨めに
月を割けば
淀んだ空気に
噎せる、憂う
掴めずとも慢心の夕立
委ねる歩も単身の祝杯
行く宛はない街灯にゲジ
合間に焚き付ける焦燥否定

宵闇鈴虫の音色
生い立ち闇雲に迎合
重い足取り夢を洗う
不安定な脳内を掻き乱す
応答すらも頑なに成さず
価値と無価値に踊らせる明日
否応にも書き伏せられる
燦然に足る未来めくるめく

眼前徒労と化す羨望
感染脆く飛ばす幻想
反転の刻と増す幻聴
暗転重く遁る天光
回転せずとも贖う思考
故の抵抗無味無臭の酩酊
埋没した明日の行く末は
高尚騙り高を括る威光

飾り気ない憂さ晴らしの詩
許容は生、佇むのは命
巡らせる己が為の祈り
実り宿る冒涜と都市に綺
黒々とした星空の匂い
感傷に劈く蝉時雨
流る現災厄と見紛う
夏空の黒五月雨が空虚

生命とは怠惰
平らな道にすら躓く低迷
衛生の輝き冴えない目
もしくは許諾を離した
違和感の不一致は出生の飢餓
見渡せども見えない姿
金切り声あげて生まれ落ち
ただ理に留められて触れて欲しい

忘却籠絡粗悪品曼荼羅
崩落する享楽の賛否が
混濁する
荒廃の賛美歌
悪辣法楽嘯いた蘭の花
縷縷と雪崩起こす価値観
鈍麻啜る
崩壊も甘美だ

長く
遠く
なりを潜める
終着点よ
まだ
まだ
手を伸ばせば
雲がかかる

瀕死の様相囁く安寧
明暗首をくくる晩夏
否視界は良好
精悍睨みつける断頭台
雨は振り続き見向きもしない
酒が月結び怯みもしない
何故の万全か古い風
留まり踵返す放浪の螺旋

眼前徒労と化す羨望
感染脆く飛ばす幻想
反転の刻と増す幻聴
暗転重く遁る天光
回転せずとも贖う思考
故の抵抗無味無臭の酩酊
埋没した明日の行く末は
高尚騙り高を括る威光

飾り気ない憂さ晴らしの詩
許容は生、佇むのは命
巡らせる己が為の祈り
実り宿る冒涜と都市に綺
黒々とした星空の匂い
感傷に劈く蝉時雨
流る現災厄と見紛う
夏空の黒五月雨が空虚